続 延命策

前回のあらすじ~

家族のノートPCをなんとかWindows10終了まで延命するためにパーツを色々仕入れて入れ替え。

メモリを8GB増の12GBに。
HDDをSSDに入れ変えた。

☆現在の状況
・Celeron 1000M(ivybridge)
・メモリ 12GB
・ストレージ SSD 480GB


コレで終わりかな?とおもっていたものの、「CPUを変えた」という事例を見かけてなにかに火がついたのでした。

○禁断のCPU編

自作PCのデスクトップだと、CPUを交換することは割りとよくありますし、どのCPUがどれに合うのかと言うのは情報が当たり前のようにたくさんあるのですが、一方でノートPCはメーカー製PCがほとんどで、CPUを交換することは想定されていないことが多いです。
その中で、割りと交換事例を多く見つけられたのが今回の作戦決行に繋がりました。

まず、条件としてチップセット的に合うのは「Sandybridge」の2000番代と「ivybridge」3000番代。
元々がCeleronで、TDP35Wなので、クアッドコアのi7まで上げると45Wになるのでちょっと心配。そしてお値段も高くなっていく。
と、調べているうちに某通販サイトで「Core i5 3320M」が中古で2600円で売られているのを発見。
TDPは据え置きで35Wだけど、ハイパースレッディング対応+ターボブーストでクロックもUP。
ベンチマークサイトではスコアで2.6倍ほどのスペックになるらしい。

で、ポチッとしたのが届いたのでさっそく交換。

←Celeron 1000M   Core i5 3320M→

CPU本体はi5の方が若干長い。
コア数は一緒なので、キャッシュとかGPU部分の差かな?と。

CPUソケットの下のマイナスネジを左に回し、ソケットの白いプラパーツがスライドしたところで取り外し。位置を合わせて同じように入れてネジを回して固定。

CPUファンの枕部分のグリスを拭き取り、かなり前に買ったまま残ってたグリスが固まらずに残っていたのでそれを塗布してファンを元通りにして完了。

ココで起動して、BIOS上でCPUが認識していれば成功…

無事成功!

色んな情報だと、「SpeedStepが動かないことがある」とか「グラフィック機能が変わるからドライバを入れ直しする」とかも見かけたのですが、そんなこともなくサクッと。

自分のマシンじゃないので体感的にどんなもんなのかは良くわかってないのですが、バックグラウンドでWindowsUpdateが動いているときに他に何も出来なかったぐらい重たかったのは改善された感じはしてました。

コア数は据え置きですが、スレッドが2増、クロックも最高クロックも上がったことと、SpeedStepが有効になったことで、低負荷時のバッテリー消費も低めかもしれないです。

手頃に負荷をかけるために、Youtubeで高解像度の動画を再生してみたものの、CPU温度が異常に上がることもなかったので、とりあえずは大丈夫そう。

あとは、Windows10のサポート終了まで動いていただければ…といったところ。

○ビフォーアフター

元の構成
・Celeron 1000M(ivybridge)
・メモリ 4GB
・ストレージ HDD 750GB

    ⇓ ⇓ ⇓

現在の構成
・Core i5 3320M(ivybridge)
・メモリ 12GB
・ストレージ SSD 480GB

以上。問題なく動き続ければいいな!!!

The 延命策

家族の使っているノートPC。
かつて、「光回線加入で(実質)タダ」みたいな買い方をした、廉価機。

Windows11にアップデートすることも出来ないものの、とりあえずWindows10の限界まで使うとしても少々厳しいスペック。

・Celeron 1000M(ivybridge)
・メモリ 4GB
・ストレージ HDD 750GB

コレを、なんとかしてやろうじゃないか!という謎のノリが発動。

ことの起こりは近場のPC専門店でもはや希少になりつつあるノートPC用のDDR3 8GBのメモリが2780円で売られたのが始まり。

ここから、「よく知らなかったこと」が続発します。

○メモリ編

購入したメモリは、DDR3 1.35V対応というチラシの表記。
「DDR3」なのか「DDR3L」なのかよくわからない一品。

公式サイトやらなんやらを探っていった結果、「1.5V動作可能」という記載が公式資料を載せたっぽい通販サイトで見つかったため、購入&装着。

メモリスロットは2本で、1本開いている状態だったので追加で装着。

しっかり認識してメモリ合計12GB。

自分の昔々の認識(Pentium4時代ぐらいの認識)では、「メモリが同メーカーかつ同容量じゃないとデュアルチャネルは発動しない」と思ってたのですが、今は発動するんですね。

実際にそう動作しているのかはわかりませんが、「少ない容量に合わせた分がデュアルチャネルの転送速度、残りはシングルチャネルで動作する」らしいです。あくまでも「らしい」です。

「おっと、ココでシングルチャネル転送になったな!」なんて分かるわけが無いですから。

メモリが8GBで12GB。メモリ編完了。

○ストレージ編

続いて先週末決行したのがストレージ編。
もちろん黙ってSSDなのですが、色々と気になることが発覚。

まず、この本体には、miniSATAの空きがあり、ここにSSDが接続できるらしい。

やってみたい…とは思ったものの、もはや有名メーカーのものなんてなく、「コレはどちらさま?」みたいなメーカーのものしか無い。

さらに、実際に接続した人の動画によると、「SATAのSSD単体の時よりも起動は遅い」とのこと。

ここで、miniSATAは断念し、通常のSATAを使い、HDDとSSDを入れ替える方向に確定。

続いて「750GBからの移行はどれぐらいの容量にするか」という問題点。
「自分が使わない」から、余計にわからない。

メーカー製PCのお約束の通り、パーティションは色々分割されてるものの、そんなに容量を使っていない。

候補は例によってPC専門店のチラシに載っていた「240GB 4180円」と「480GB 5680円」
一応国内メーカー「KIOXIA」の一品(ただしMade in China)(サポートはBUFFALO)

値段差1500円で容量2倍かぁ…というところで480GBをゲット。

前に買っていたSATAをUSB3.0に変換するケーブルを接続し、ツールを使ってクローン。
元と容量が違っても上手いことパーティションを減らしてくれて完了。

そのままHDDとSSDを入れ替えて…と思ったのですが、HDDは9.5ミリ厚。SSDは7ミリ厚。
昔買ったSSDにスペーサーが付いてたような…と探したものの見つからなかったため、手元に合った2ミリのプラ板と0.3ミリのプラ板を両面テープで貼って簡易スペーサーを自作して接続。

入れ替え前後に速度はどんなもんですかね?とベンチマークをとっていたのですが予想外の出来事が。

これ、画像の取り違いでもなんでも無くて、移行に使ってたUSB3.0接続のほうが速いでやんの。
(ドライブが違うのは同じドライブのパーティション違いです)

ちょっと調べてみると、接続が「SATA3」ではなく「SATA2」での接続になっているらしい。

チップセット自体はSATA3に対応しているものの、ハードウェア的にSATA2接続になっているらしく、回避策なし。
他の機種でも同じような事例はあるらしく、改造したBIOSに書き換えたり、光学ドライブがSATA3接続なのを利用して光学ドライブを外してそれと入れ替える…なんて手法もあるみたいですが、現状維持優先でコレでいいことにしました。

まぁ、メーカー製ノートPC、特に店売りなんてパーツ交換なんて考えて製造してないですもんね。

コレで一通り出来ることはやったかな!と。

☆現在の状況
・Celeron 1000M(ivybridge)
・メモリ 12GB
・ストレージ SSD 480GB

そして…

ある程度快適に動くようになるけど、やっぱりCeleronだとWindowsUpdateが回ると重たい。

メモリスロットにアクセスするためにフタをあければ、すぐにCPUにアクセスできる。

そして、交換してる人も多々…

やってみたくなるよね?

つづく!!!!